銀座一丁目、柳通りを少し入る。

古いスクラッチタイルの外観。

 

昭和7年の建築。

長い歳月の間に廊下の土間コンが熟れ路地の趣を呈している。

不思議にずらされた二つの階段室。

手動のエレベーターには、時計形の階数表示と蛇腹式の扉。

「これは某事務所の設計になる銀座アパート。所在、設計者等は未だ発表を見合してゐて呉れとの事」とは、当時の文献の記述。

フランク・ロイド・ライトのアルバイト設計との説も伝わっている。

戦前期の住人には、詩人の西條八十、歌手の佐藤千夜子(東京行進曲)、ジャズ評論の先駆野川香文、舞台美術家の吉田謙吉をはじめ、芸術家、文士、俳優など時代の風を浴びた多士済々がいる。

 

世は令和、

異空間に迷い込んだ人々が、何かを探しているかの如く階段を上り下りしている。

 

銀座ウミモリソラは、小部屋が並ぶこのビル(現奥野ビル)の一室にあります。

 

海から森、森から空、その垂直の奥行をカンバスに・・

 

自然や文化の恵みを感受し、

人間が生き、成長していくとはどういうことなのか。

人間とは?

銀座ウミモリソラは、

美術をとおして見つめ続けていきたいと思っています。